SPECIAL INTERVIEW STAY MYSELF

“あたりまえを、愛そう”

“あたりまえを、愛そう”

「写真集に寄り添うこと」が
わたしの(愛すべき)あたりまえ

黒﨑由衣/book obscura 店主
目指したのは、写真集の世界にどっぷり浸かれる空間。

南青山の『BOOK246』や神保町の『小宮山書店』で書店員として経験を積み、念願だった写真集専門の古書店「book obscra」を開きました。
忙しく流れる時間から離れて写真集に没頭できるよう、自然豊かな井の頭公園を抜けた場所に位置する当店では、お客さん一人一人に合わせた写真集の提案をするのがモットー。並んでいるのはほとんどがお客さんからの買取品です。私が自分のお店を始めた理由でもあるのですが、「愛されてきた作品の橋渡し」をするのがこの店の役割なので、写真集に出会ったことがない人でも手に取りやすいよう、空間の作り方や陳列にもこだわっています。

目指したのは、写真集の世界にどっぷり浸かれる空間。
100年先まで愛される写真集の価値を共有したい。

写真展などで展示される写真が音楽に例えるところの生の「ライブ」なら、写真集は「CD」音源。世界中の誰もが同じ色・同じ明るさ、同じサイズのままで写真家が表現したものを垣間見える唯一の媒体なんです。
私の大好きなヨゼフ・スデックの写真集の刊行は1956年なのですでに70年経とうとしています。私が所有することで100年生き残ることができて、さらに誰かの手に渡ることでこの感動をもしかしたら100年先の人にまでシェアできるかもしれないって本当に素敵な媒体ですよね。

100年先まで愛される写真集の価値を共有したい。
ページをめくって眺める時間が癒しで生きがい。

15歳で初めて写真集に出会い、書店に携わって12年。当たり前のように常にそばにあった写真集は、私にとって処方薬であり栄養であり、そしてタバコやお酒に代わる嗜好品のような存在です。
自宅でも、「朝起きた後に見る用」、「疲れた時に見る用」というようにコンディションに合わせた3冊を常に手の届くソファのそばに置いてあります。分厚い写真集を一枚ずつめくっているとあっという間に時間が過ぎるし、ただボーッと写真集を眺めるだけで頑張ろうと思えるんです。「ご飯はいらないから、写真集があればいい!」と思うくらい私にとって当たり前で代えの効かない存在。このお店に訪れた人も、そんなふうに思える一冊と出会ってくれますように。

ページをめくって眺める時間が癒しで生きがい。
メガネ:LRF-22S-028 280

メガネ:LRF-22S-028 280

「クリアフレームが黒目をよりチャーミングに見せてくれますね。つる部分までフレームで覆われているのが金属アレルギーの私にはとてもありがたいです」

PROFILE

黒﨑由衣さん
黒﨑由衣 book obscura 店主

旅の本屋として親しまれていた青山の『BOOK 246』(2014年に閉店)の店長を務め、その後、神保町『小宮山書店』の写真集担当フロアで修行。2017年10月、吉祥寺に『book obscura』をオープンした。

「この『STAY MYSELF』では、多種多様な女性の生き方が紹介されているからいろんな可能性が模索できるのが魅力的。好きなことで自営業をする私の生き方もその一つとして発信できるのが嬉しいです」

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  • STAY MYSELF STAY MYSELF は「自分らしく生きること」の色んなかたちを考え、伝えるコンテンツ。一人でも多くの人が、自分らしさをもっと誇れるきっかけになれたらうれしいです。STAY MYSELF STAY MYSELF は「自分らしく生きること」の色んなかたちを考え、伝えるコンテンツ。一人でも多くの人が、自分らしさをもっと誇れるきっかけになれたらうれしいです。