STAY MYSELF は
「自分らしく生きること」の色んなかたちを考え、
伝えるコンテンツ。
一人でも多くの人が、
自分らしさをもっと誇れるきっかけになれたらうれしいです。
STAY MYSELF は
「自分らしく生きること」の
色んなかたちを考え、伝えるコンテンツ。
一人でも多くの人が、
自分らしさをもっと誇れる
きっかけになれたらうれしいです。
あたりまえは⾃分らしさの種。
あたりまえだからこそ、⽇々⾒落しがちな事に
少しだけ⽬を向けてみませんか?
そこには⾃分らしさをもっと誇れるきっかけがあるはず。
今回は8名の皆様に、ご自身の「あたりまえ」についてお話を伺ってみました。
北欧、暮らしの道具店さんの人気ラジオ番組
「チャポンと行こう!」との
特別なコラボレーションが実現。
「北欧、暮らしの道具店」店長の佐藤さんと
スタッフの青木さんが
語る
「あたりまえ」を大事にしたい理由とは。
ぜひご視聴ください。
選んだこと、選ばなかったこと、
これまでに重ねた選択で、今のあなたがある。
きっと、どの選択も後悔する必要なんてない。
そのすべてが、今のあなたらしさを作っていると思うから。
自分が ”らしい” と思う方向へ
シンプルに、素直に進む方々にお話を伺ってみました
横峰沙弥香さん
miuさん
みたらし加奈さん
久保利彩さん
水野しずさん
エミリさん
山内マリコさん
中川正子さん
ノイハウス萌菜さん
サーヤさん
志賀文菜さん
日記に食事や体調を記録する。
志賀文菜さん
舌磨き。
久保利彩さん
サプリや酵素ドリンクを飲む。
サーヤさん
絵日記を書く。
横峰沙弥香さん
信頼できる食材を選ぶ。
ノイハウス萌菜さん
床を水拭きしてから、チベット体操。
中川正子さん
ノートに言葉を書き留める。
山内マリコさん
映画を観ること。
エミリさん
調べもの。
水野しずさん
愛犬・しげるとの散歩。
miuさん
小さくても頑張れたことに目を向け、猫に触れて自分を労う。
みたらし加奈さん
我慢しすぎるのをやめたとき。
志賀文菜さん
30代になり、背伸びを辞めた。
久保利彩さん
大手事務所に所属しないと決めたとき。
サーヤさん
キャパオーバーした事を開き直ったとき。
横峰沙弥香さん
肩書きをつけず、フリーランスになると決めたとき。
ノイハウス萌菜さん
自分が書いた文章を発表したとき。
中川正子さん
ツテもなく上京することを決めたとき。
山内マリコさん
MCで積極的に喋るようになったとき。
エミリさん
大学を辞めたとき。
水野しずさん
自分らしくお気に入りのTシャツ、着古したデニムを選んだとき。
miuさん
パートナーとハワイに移住したとき。
みたらし加奈さん
1日を完璧に過ごそうとすること。
志賀文菜さん
漫画アプリを読む習慣。
久保利彩さん
その場のノリに流されること。
サーヤさん
ピカピカになるまでの掃除。
横峰沙弥香さん
ものを使い捨てること。
ノイハウス萌菜さん
条件で物事を判断しない。
中川正子さん
子供について悩むのをやめた。
山内マリコさん
SNSのエゴサーチ。
エミリさん
人付き合いで無理をすること。
水野しずさん
自分のことだけ考えて予定を立てること。
miuさん
SNSをダラダラ見ること。
みたらし加奈さん
子供を産んだこと。
志賀文菜さん
転職をしなかったこと。
久保利彩さん
お笑いを続けてきたこと。
サーヤさん
親の反対を押し切った結婚。
横峰沙弥香さん
イギリスから日本への移住。
ノイハウス萌菜さん
アメリカに留学したこと。
中川正子さん
フェミニズムの本を手に取ったこと。
山内マリコさん
インディーズで続けていこうと決めたこと。
エミリさん
上京したこと。
水野しずさん
愛犬・しげるを迎えたこと。
miuさん
一度決めた進路を変えて、臨床心理士になったこと。
みたらし加奈さん
資格取得のために勉強中。
志賀文菜さん
おもてなし力を鍛えたい。
久保利彩さん
大阪の仕事をもっと頑張りたい。
サーヤさん
住むところも仕事も身軽でいたい。
横峰沙弥香さん
もっと想いを伝えるために、Podcastを始めたい。
ノイハウス萌菜さん
家族と暮らす家。
中川正子さん
安住せず、自由に別の街に移りたい。
山内マリコさん
もっとポジティブになりたい。
エミリさん
書籍のあり方。
水野しずさん
東京の便利すぎる暮らし。
miuさん
社会の選択肢をもっと増やしたい。
みたらし加奈さん
じぶんらしさとは手に入れるものじゃなくて、
元々持っているじぶんにとっての「ふつう」を愛すること。
「好きだから、こうする。」そんな気持ちに正直に、
毎日をじぶんの色で生きる、
30人の女性たちのインタビューをご紹介していきます。
question 1
毎日していることは?
志賀文菜/主婦
日記に食事や体調を記録する。
ここ1年くらいずっと日記をつけています。もともと体があまり強くなくて、「自分と向き合って体調を整えたい」と思ったのが日記をつけ始めたきっかけ。その日のコンディションや食事、PMS(月経前症候群)の様子や生理の状況、飲んだ薬などを記録していくことで、体に入れたものと体調の相関関係や自分のリズムが把握できるようになってきました。そうして心構えができるようになるだけで、体も気持ちもずいぶん楽になります。
自分の過去の選択から見つけた、新たな夢
question 2
自分らしさを認めてあげられた瞬間は?
志賀文菜/主婦
我慢しすぎるのをやめたとき。
昔から生理痛が重く、子宮に痛みを感じて動けなくなってしまうこともありました。婦人科に行っても原因がわからず、「病気じゃないなら自分がしっかりしないと」と頑張り過ぎていたんです。痛みって人と比べられないし、「そんなものだろう」と思っていました。でも出産時、“すごく痛い”と言われている陣痛でさえ「近い痛みを知っているな」と感じて、そこではじめて自分が無理してきたのだと認められるようになりました。今では、辛い時にはちゃんと休むようにしています。
自分の過去の選択から見つけた、新たな夢
question 3
なんとなくやってきたけど、あえてやめてみたこと(選択)は?
志賀文菜/主婦
1日を完璧に過ごそうとすること。
娘が産まれてからは、自分が思った通りにはいきません。でも、それでもいいと思うようにしました。それまではうまくいかないことがあるとくよくよ気にしてしまう性格でしたが、私の機嫌が悪かったり気持ちが沈んでいたりすると、それが家族にも伝染して家全体のムードがどんよりしてしまう。本を読んだり、映画を見たり……、少しでも自分に集中できる時間を作って、気持ちを切り替えるようにしています。
自分の過去の選択から見つけた、新たな夢
question 4
これまでで印象に残っている大きな選択は?
志賀文菜/主婦
子供を産んだこと。
小さい頃からお母さんになるのが夢でした。娘を産んでからは、自分自身の考え方が柔軟になったのを感じています。他人からは見えないところで、みんな状況が違って色々な悩みを抱えているのだと思えるようになりました。今は漢方の勉強をしていて、そんな“見えない悩み”の役に立てるようになりたいです。
自分の過去の選択から見つけた、新たな夢
question 5
今から変えたい、変えようとしていることは?
志賀文菜/主婦
資格取得のために勉強中。
今は自分のように悩んでいる人を少しでも助けられるような仕事に携わりたいと思っているので、娘が寝ている時間を使って勉強中です。漢方養生指導師(中級)の資格まで取得したのですがまだ取得すべき資格もあって、奥が深い世界ですし他の分野のことも勉強を続けていきたい。あとは周囲の人と体調について話す機会も大切にしています。まず「どんな悩みがあるのか」、それを知ることがスタートだと思っています。
自分の過去の選択から見つけた、新たな夢
question 1
毎日していることは?
久保利彩/アパレルEC広報
舌磨き。
アーユルヴェーダの勉強をしている友達に教えてもらって、舌磨きをはじめました。タングスクレーパーと呼ばれる銅で出来た器具で舌をなぞると汚れが取れてさっぱり。代謝が上がり、味覚が繊細になった気がしています。あとは単純に気持ち良いから続いているのでしょうね。朝起きたら窓を空けて部屋に風を通し、体重を測ってストレッチして、歯磨きと舌磨き。時間をかけずに基本的な動線に沿ってできて、良いことしている気分です。
30代を迎えた私が見つけた、心地よい日々の選択
question 2
自分らしさを認めてあげられた瞬間は?
久保利彩/アパレルEC広報
30代になり、背伸びを辞めた。
10代、20代って、周りにいる素敵な人たちを見て「自分もこうなりたい」、「繋がりたい」って張り切ってしまうところがありました。その時はその時で勢いがあって当時の自分らしかったとは思うけれど、30代になって自然と「自分は自分」と思えるようになり、無理して繋がろうとしなくても縁があったらまた会えるだろうと肩の力が抜けたんです。
30代を迎えた私が見つけた、心地よい日々の選択
question 3
なんとなくやってきたけど、あえてやめてみたこと(選択)は?
久保利彩/アパレルEC広報
漫画アプリを読む習慣。
最近、漫画アプリを削除しました。そもそもインストールしたのは、忙しい日々の中で自分だけの娯楽を持ちたかったから。そうして心を救っていたんですね。でもいつの間にか読まなきゃいけない漫画が増えて、惰性で時間を使っていることに気が付きました。アプリを見ることがなくなり、今は自炊にこだわったり、自宅でできる光脱毛機で肌ケアをしたり、時間の使い方が変わりました。
30代を迎えた私が見つけた、心地よい日々の選択
question 4
これまでで印象に残っている大きな選択は?
久保利彩/アパレルEC広報
転職をしなかったこと。
新卒で入社し、現在11年目。今の会社は制度が整っていて、一緒に働く人にも恵まれています。転職を考えたこともあったけれど、自分の視点を変えればずっと新鮮な気持ちで楽しめると気がついてからは、このまま転職を経験せずに今の会社で働き続けられたら素敵だなと思っています。自分ひとりでやることには飽きっぽいのですが、誰かと一緒だと長く続けられるんです。
30代を迎えた私が見つけた、心地よい日々の選択
question 5
今から変えたい、変えようとしていることは?
久保利彩/アパレルEC広報
おもてなし力を鍛えたい。
年上の女性の家を訪れたときに、いつも素敵な料理でもてなしてくれるんです。それがとても嬉しくて、自分もできるようになりたいと思っています。人をもてなすって、自分と一緒に過ごしてくれるその時間や、普段からのお付き合いに対して、感謝の気持ちを伝える手段ですよね。「相手が何に喜ぶかを考えて、実行する」、そのスキルを上げたいです。
30代を迎えた私が見つけた、心地よい日々の選択
question 1
毎日していることは?
サーヤ/お笑い芸人
サプリや酵素ドリンクを飲む。
今年に入って、健康に気を使うようになりました。生活リズムが不規則になったので、酵素ドリンクやビタミンのサプリを飲んでいますね。Twitterや美容雑誌で情報収集しています。私が休んだら会社の売り上げに影響が出てしまうので! ニシダが休んでもそこまでですけど(笑)、ニシダは健康そうです。
"好きなお笑いを続けるために選択してきたこと”
question 2
自分らしさを認めてあげられた瞬間は?
サーヤ/お笑い芸人
大手事務所に所属しないと決めたとき。
正確には、私自身の「自分らしさを認める」という意識はずっと変わっていません。大学時代に多様性に関する授業を受けていたこともあって、「大手事務所に所属せずに、お笑い芸人と広告代理店の仕事を兼業する」というマジョリティではない選択にも抵抗はありませんでした。強いて言えば、その“らしさ”が世間の流れと合うようになったのが2020年頃。2019年のM-1敗者復活戦を機にテレビ出演も増え、同時に複業やパラレルワークが受け入れられる社会になってきたので、今でも自分らしいやり方を続けられています。
"好きなお笑いを続けるために選択してきたこと”
question 3
なんとなくやってきたけど、あえてやめてみたこと(選択)は?
サーヤ/お笑い芸人
その場のノリに流されること。
初めの頃は仕事の依頼はなんでも受けていたけれど、今は「自分のポリシーに反する内容じゃないか」を吟味するようになりました。例えば、容姿やマイノリティであることをイジるノリには、笑わない・乗っからない。ラランド のYoutubeでは本当にやりたいこと、言いたいことを発信する。まだまだ「“女”芸人」と括られることも多いし、価値観の違う世代が共に働く現場が多くて難しいけれど、少しずつみんなの考え方が変わっていくと良いなと思っています。
"好きなお笑いを続けるために選択してきたこと”
question 4
これまでで印象に残っている大きな選択は?
サーヤ/お笑い芸人
お笑いを続けてきたこと。
今こうしてお笑いの道を歩んでいるのは、とあるタイミングで大きな決断したというよりも自然と選択してきたことの結果です。小さい頃からお笑い番組を観ていて、初めて人前で漫才をやったのは中学二年生のとき。大学に入る前から「お笑いサークルに入ろう」と思ってその通りに活動し、大学卒業後は芸人を続けるためにも仕事を続けたかった。だからこそ所属した事務所に迷惑をかけないようにフリーランスで活動してきました。お笑いを続けるために選択してきたことの積み重ねで、今の私があります。
"好きなお笑いを続けるために選択してきたこと”
question 5
今から変えたい、変えようとしていることは?
サーヤ/お笑い芸人
大阪の仕事をもっと頑張りたい。
自分らしさが社会に受け入れられたと同時に、「二足のワラジ」や「クズ芸人」とカテゴライズされたキャラクターに寄せていってしまって、逆に自分らしくない状態でテレビに出ているのかもしれないと思ったんです。だから、自分のやりたいお笑いを突き詰めるためにも、大阪進出に挑戦しました。大阪はお笑いに対してストイックで、愛のあるイジりが多い。ここでもっと自分の実力を試したいです。
"好きなお笑いを続けるために選択してきたこと”
question 1
毎日していることは?
横峰沙弥香/イラストレーター
絵日記を書く。
妊娠中から使っていた「ほぼ日手帳」に、長男が生まれてからの体重などの記録をつけていたのですが、いつの間にかそれに絵日記のようなイラストがプラスされるように。子育て中に起きた面白いことを記録に残しておきたくて、それから毎日絵日記をつけるようになりました。朝起きて、昨日の出来事を思い出して書く時間が息抜きになっているので、SNSに公開していない日でも欠かすことはありません。
思い切った選択で身軽になれた、私と子供達の日々
question 2
自分らしさを認めてあげられた瞬間は?
横峰沙弥香/イラストレーター
キャパオーバーした事を開き直ったとき。
元来小心者な私は、30代前半までは人の目を気にしてどこか窮屈に生きてきました。でも2人の子供が生まれた35歳くらいのとき、子育てでキャパオーバーして逆に吹っ切れたんです。自分と子供たちのことだけで精一杯なのに、「他人の目なんて気にしてられない」って。子供たちのおかげで落ち込んでいる暇もなく、無理やり限界を飛び越えて、「他人の目を気にしない」という新たな扉が開いた気がします。
思い切った選択で身軽になれた、私と子供達の日々
question 3
なんとなくやってきたけど、あえてやめてみたこと(選択)は?
横峰沙弥香/イラストレーター
ピカピカになるまでの掃除。
子供が産まれたばかりのときには、「子供に何かあってはいけない」との思いで1日中這いつくばって床を拭いたり、過剰に自分を追い込んで神経質と言われるほど掃除をしていました。でもそれもキャパオーバーし、自分一人で完璧にするのは無理だと悟ってお掃除にプロに頼ることにしたんです。今は気になるところを拭いたり、掃除機をかけるくらいにして、2週間に1度プロに掃除してもらっています。他人に頼るのは意外と簡単で、「どうして自分一人で抱えていたのだろう」と気持ちまで楽になりました。
思い切った選択で身軽になれた、私と子供達の日々
question 4
これまでで印象に残っている大きな選択は?
横峰沙弥香/イラストレーター
親の反対を押し切った結婚。
歳が離れている夫との結婚を、初めは父親に猛反対されました。それまで父の反対を押し切って決断したことはなかったのですが、そんな自分にもうんざりしていたのもあり、このときばかりは自分の意志を通したいと思ったんです。そうして半ば無理やり籍を入れ、友達もいない、仕事のアテもない、ほぼ裸一貫で夫と暮らし始めました。その後、父も受け入れてくれて今では孫のことも可愛がってくれています。今が一番楽しいので、あの時自分で選択して良かったと思うばかりです。
思い切った選択で身軽になれた、私と子供達の日々
question 5
今から変えたい、変えようとしていることは?
横峰沙弥香/イラストレーター
住むところも仕事も身軽でいたい。
これから何か行き詰まったり、仕事を変えたくなったら、今暮らしている場所も手放して思いっきり違う場所に引っ越すのもおもしろそうだなと思っています。海外で暮らすのも楽しそうですよね。もともと実家が転勤族だったこともあって、場所を移すことに抵抗はありません。むしろ何か決めきらずに、常に身軽でいて選択肢を残しておく状態が私にとっては居心地が良いんです。
思い切った選択で身軽になれた、私と子供達の日々
question 1
毎日していることは?
ノイハウス萌菜/のーぷら No Plastic Japan代表
信頼できる食材を選ぶ。
環境へのメリットを考えて行動を選択するようになって、お金の使い方も変化しました。「セールだから買っちゃおう」と洋服などを買うことが減り、浮いたお金で食材の質にこだわるように。もともとマーケットに行くのは好きですが、さらに産地直送の通販を利用したり時に生産者と直接コミュニケーションをとって食材を購入しています。吟味するのにかかる時間も、楽しいんですよ。
"自ら選択したものが、身の回りの世界を変える"
question 2
自分らしさを認めてあげられた瞬間は?
ノイハウス萌菜/のーぷら No Plastic Japan代表
肩書きをつけず、フリーランスになると決めたとき。
日本に来てから4年間は会社員として働き、2018年からは「のーぷら No Plastic Japan」の活動を並行して始めました。その活動へ費やす時間をもっと確保するために、勤務時間を時短にしてもらおうと交渉したときに「自分らしい働き方」の選択肢について考えるようになったんです。今年からはフリーランスになり、あえて肩書きをつけずに様々なことにチャレンジする、キャリアの曖昧な状態を楽しんでいます。
"自ら選択したものが、身の回りの世界を変える"
question 3
なんとなくやってきたけど、あえてやめてみたこと(選択)は?
ノイハウス萌菜/のーぷら No Plastic Japan代表
ものを使い捨てること。
環境問題について考えるようになってから、ペットボトルやサランラップなど使い捨てるものを選択しなくなりました。それらを使うメリットよりも使うことによるデメリットの方が気になってしまうので、あまり苦労せずに使わない選択を続けられています。「それでも使い続ける人がいるのはどうしてだろう」と、昔は焦りによる憤りも感じていたけれど、今はその人の気持ちになってみてどうしたら伝わるかを考えるようにしています。
"自ら選択したものが、身の回りの世界を変える"
question 4
これまでで印象に残っている大きな選択は?
ノイハウス萌菜/のーぷら No Plastic Japan代表
イギリスから日本への移住。
母は日本人で父がドイツ人の私は、ドイツで生まれ、6歳から24歳まではイギリスで育ちました。定期的に日本語の授業も受けていたし、1年に1度は日本を訪れていましたが「自分は本当に日本人なのかな」という思いがあったので、あるとき誰にも相談せずに転職と移住を決意。「正しい選択だ」と心から思えるときは、スムーズに事が進んでいくのかもしれません。日本には友達もほとんどいないゼロの状態からのスタートで、今では同じ目標を持つ仲間に囲まれた充実した日々を送っています。
"自ら選択したものが、身の回りの世界を変える"
question 5
今から変えたい、変えようとしていることは?
ノイハウス萌菜/のーぷら No Plastic Japan代表
もっと想いを伝えるために、Podcastを始めたい。
自分の小さな選択が、周囲にインパクトを与えることってあると思うんです。例えばこれは実体験ですが、私がタンブラーを使っているのを見て、「自分もペットボトルをやめてタンブラーを使うようになった」という同僚がいました。そんな可能性にも目を向けると選択の基準も変わるかもしれませんね。今は自分や周りのアクティビストの考えを発信していくために、Podcastを始めたいと思っているところです。ここでお伝えしたからには、始めないといけないですね!
"自ら選択したものが、身の回りの世界を変える"
question 1
毎日していることは?
中川正子/写真家
床を水拭きしてから、チベット体操。
新型コロナウイルスが流行して自宅での仕事時間がぐっと増え、早起きして床を水拭きするのが習慣になりました。お気に入りのモップで15分かけて水拭きすると、床は爽やかに、気持ちもクリアに。そうしてきれいになった場所にヨガマットを敷き、チベット体操をします。初めてやったときにはインナーマッスルが筋肉痛になりました。でも、それくらいの強度で筋肉を動かすことで、「オン」のスイッチが入るんです。
"写真や言葉を通じて伝える、キラキラした選択のその先。"
question 2
自分らしさを認めてあげられた瞬間は?
中川正子/写真家
自分が書いた文章を発表したとき。
「言葉を添えずに写真で訴えかける」、そんな“理想の写真家像”に自分を寄せていた時期もありました。でも2011年の震災をきっかけに岡山に引っ越し、作家活動を増やして写真に文章を寄せるようになると、その文章を褒めてくださる声が聞こえてくるようになったんです。それを受け入れてからは、アクセサリーブランド「fua accessory」とのコラボレーションで短編「モキク」を発表したり、フォトエッセイを依頼される機会も増えました。「心が動くものを心が動く人と作っていけばいいんだ」とより自由になりましたね。
"写真や言葉を通じて伝える、キラキラした選択のその先。"
question 3
なんとなくやってきたけど、あえてやめてみたこと(選択)は?
中川正子/写真家
条件で物事を判断しない。
物事を判断するときには、条件ではなく「光っている方」を選ぶことを鉄則にしています。条件が気になる時期ももちろん過去にはあったけれど、今はまず「おはようございます」とその現場に入るときを想像するようにしています。その時に自分が武装しているか、ワクワクしているか。奄美大島の『Rippling』(WONDER FULL LIFE)というプロジェクトは、最初は仕事として始まったわけではなかったのですが、何かキラキラしたものを感じて飛び込んだら作品を作ることになり、今でも良い関係が続いています。
"写真や言葉を通じて伝える、キラキラした選択のその先。"
question 4
これまでで印象に残っている大きな選択は?
中川正子/写真家
アメリカに留学したこと。
大学時代にアメリカに留学しました。今振り返ると、それまではある程度チヤホヤされていたのだと思います。そんな状態で行ったアメリカでは、言葉もままならないから意見も言えず、いかに自分が無力で何者でもないか徹底的に突きつけられました。それが悔しくて悲しくて、必死で勉強したんです。そうして徐々に人とコミュニケーションもとれるようになり、努力は報われるし、努力して手に入れたものは揺るがないのだと学びました。
"写真や言葉を通じて伝える、キラキラした選択のその先。"
question 5
今から変えたい、変えようとしていることは?
中川正子/写真家
家族と暮らす家。
バタバタと引っ越したまま、長く住んでいた岡山の家をアップデートしようとしているところです。中古マンションをスケルトンにして、リノベーション。建築家の夫の腕の見せどころですね。子供と3人で過ごす時間を大切にできて、世の中が落ち着いたら人が集えるような場所にしたい。あとは、積極的に何かを“変えよう”とは思わないんです。流れのままに、明るくいけたらいいですね。
"写真や言葉を通じて伝える、キラキラした選択のその先。"
question 1
毎日していることは?
山内マリコ/作家
ノートに言葉を書き留める。
気になった言葉や考えていることをノートに書き留めています。2008年頃からナンバリングするようになり、現在84冊目。本を読んでいて気に入った一節を写したり、映画に出てきた家族の家系図をメモしたり、この夏はひたすらNHK『映像の世紀』のノートをとったりと、何でもアリの雑記帳。小説やエッセイを書くときのヒントをくれることもあるので、欠かせない習慣です。
"住む街や手に取った本、意図せぬ選択が築いた今の私"
question 2
自分らしさを認めてあげられた瞬間は?
山内マリコ/作家
ツテもなく上京することを決めたとき。
私、上京したのが遅かったんです。富山出身で大阪の大学に進学し、京都に出て、それから25歳でやっと東京へ。小説家になることを夢見ての上京でしたが、ものになるまでは、これが正しい決断なのか自信がありませんでした。だけど今ふり返ると、あのタイミングで上京していなかったら、ずいぶん違う人生になっていたと思います。よくわからない力に突き動かされて東京に来たけれど、あのとき心の声に従って行動したことで、自分は自分になった、そんな気がします。
"住む街や手に取った本、意図せぬ選択が築いた今の私"
question 3
なんとなくやってきたけど、あえてやめてみたこと(選択)は?
山内マリコ/作家
子供について悩むのをやめた。
今、40歳で結婚はしていますが子供はいません。子供が出来づらい要素があって、欲しいなら不妊治療をすることになると言われてきました。30代はずっと「どうする?」と決断を迫られた迷いの時間でしたが、40歳になったことで一区切り。消極的な選択ってあまり褒められるものではないけれど、これもこれで自分の道だよなぁと思っています。
"住む街や手に取った本、意図せぬ選択が築いた今の私"
question 4
これまでで印象に残っている大きな選択は?
山内マリコ/作家
フェミニズムの本を手に取ったこと。
2000年代の終わり頃、アラサーになり女性としての立ち位置が変わったことで、「女って何?」と考えるようになりました。その頃はまだ「フェミニズム」という概念を知らなかったから、違和感を言葉にできずモヤモヤ……。そんな時、よくわからずに手に取ったのが、上野千鶴子さんのミソジニーについての本でした。明晰な分析に、「なるほど!」と開眼。この本を読む前と後では世界が違って見えるので、非常に大きな選択、ナイスチョイスだったと思います。
"住む街や手に取った本、意図せぬ選択が築いた今の私"
question 5
今から変えたい、変えようとしていることは?
山内マリコ/作家
安住せず、自由に別の街に移りたい。
上京して15年、いろんな街に住んできて、今年もまた更新のタイミングを迎えました。コロナ禍とあって身動きしない選択をしましたが、そろそろまた別の街に移りたい気持ちも。住む場所についてはまだ固定せず、もうひと自由味わいたいと思っています。今の部屋と街が気に入っていて、ちょっと安住しかけていますが、「次はどうする?」、「私どうしたい?」と考え続けたい。住処を変えることをいとわない人間でありたいです。
"住む街や手に取った本、意図せぬ選択が築いた今の私"
question 1
毎日していることは?
エミリ/ミュージシャン
映画を観ること。
父が映画を観るのが好きだったので、生活に自然と組み込まれるようになりました。帰宅したら必ず1本は何か観るのが学生時代からの習慣ですね。その当時から社交的だったけれど、自分一人の時間も大切にするタイプでした。映画をたくさんみていることで、歌詞やミュージックビデオのインスピレーションになったり、コラムの仕事をもらえたり、実際に映画に出るきっかけにもなりました。私にとって癒しであり、刺激でもあります。
"まだ見ぬ自分や音楽と出会うために選んできたこと、これから選びたいこと。"
question 2
自分らしさを認めてあげられた瞬間は?
エミリ/ミュージシャン
MCで積極的に喋るようになったとき。
ミュージシャンとして、格好つけたいと思っていた時期もあったんです。演奏中以外はあまり喋らずに、世界観を大切にするような……。でもここ1、2年で諦めました。笑福亭鶴瓶さんをはじめとする芸能界の先輩に、「普段のおまえらしくいた方が面白いし、お客さんも喜んでくれるはずだよ」とアドバイスをいただいたこともあって、ステージ上でも普段自分が話しているようなテンションでMCをするようになりました。すごく楽になって、作った自分だったら続かなかっただろうなと今では思っています。
"まだ見ぬ自分や音楽と出会うために選んできたこと、これから選びたいこと。"
question 3
なんとなくやってきたけど、あえてやめてみたこと(選択)は?
エミリ/ミュージシャン
SNSのエゴサーチ。
昔はよくエゴサーチをして自爆していました。悪い意見だけじゃなくて、良い意見をいただいたときにもそれに囚われて視野が狭くなってしまう気がしています。暇だから検索してしまうんですよね。だからそんなことをしている時間がないくらい、忙しくしていたい。褒めてくださる意見には心の中で感謝をしつつ、どんな意見も届かないような高みを目指していきたいと思っています。
"まだ見ぬ自分や音楽と出会うために選んできたこと、これから選びたいこと。"
question 4
これまでで印象に残っている大きな選択は?
エミリ/ミュージシャン
インディーズで続けていこうと決めたこと。
10代から音楽を続けてきて、色々なお話をいただいたけれど実現しなかった話もたくさんありました。自分がふわふわしていたからだと思うのですが、そんなときに先輩に「自分で責任を持ってやらないと、待っているだけじゃ時間を無駄にするよ」と言われて目が覚めましたね。自分たちでやっていて良いところは、決断までスピーディーに出来るところと頑張った対価がそのまま得られること。それに自分が日々ブレないでやれば結果がついてくることです。
"まだ見ぬ自分や音楽と出会うために選んできたこと、これから選びたいこと。"
question 5
今から変えたい、変えようとしていることは?
エミリ/ミュージシャン
もっとポジティブになりたい。
歌詞ではポジティブになりきれない面を出していっていいと思うのですが、人間としてはもう少し明るくライトに考えられるようになりたいです。中学時代から人に話すよりも考え込んでしまうことが多く、対人関係にも悩んでいました。自分が理想とする女性像と実際の自分がかけ離れていたり、人に期待しないようにしようと思っても期待してしまったり、本当はもっとシンプルなはずなのに考えすぎてしまう。そんな自分の思考の癖もわかってきたので、これからはちゃんとバランスをとっていきたいですね。
"まだ見ぬ自分や音楽と出会うために選んできたこと、これから選びたいこと。"
question 1
毎日していることは?
水野しず/イラストレーター/コンセプトクリエイター
調べもの。
その時々で気になるテーマがあり、その対象をとことん調べるのが好きです。これまでに調べたのは、近代思想や難病・奇病、世界の飢餓や国際問題、シルバニアファミリーなど。調べものを続けていると、時にそれぞれのテーマ同士が繋がって面白いですね。今流通している本やインターネット上の論文を読み漁るのはもちろん、過去の資料を探しに国会図書館にも行きます。
“人と違う”ことを恐れず、“自分の違和感”を恐れて選択してきた。
question 2
自分らしさを認めてあげられた瞬間は?
水野しず/イラストレーター/コンセプトクリエイター
大学を辞めたとき。
美術大学に4年間通って卒制も出したのですが、意図的に退学しました。あのまま卒業していたら、「“自分ではない存在になるため”の、自分にとっては不毛かつ意味もない努力」を続けていたでしょう。それは単に、「“努力したという事実を示すこと”で他人に納得される」という、「一般的なまともさ」のためでしかなく、実際のところ私にとってはひとつも心の足しになりません。このときのように煮詰まってやりきれない局面では物理的な調整を取り入れるという考えもアリではないかと思います。
“人と違う”ことを恐れず、“自分の違和感”を恐れて選択してきた。
question 3
なんとなくやってきたけど、あえてやめてみたこと(選択)は?
水野しず/イラストレーター/コンセプトクリエイター
人付き合いで無理をすること。
「付き合わない人」を選択しています。恋愛も体質的に向いていないですね。世界では普遍的に良いものとされているから取り入れてみたのですが、体調が優れなくなりました。思ったことを発言して友達がゼロ人になるならそれはそれで大変結構。私の心は私によって照らされているからです。それでもSNSなども通じてできた親しくしてくれる友人がいるのは大変ありがたいですね。だからといって、関係に執着する必要もない。なぜなら、友人も心が自立している人しかいないからです。それが全てだという気がしております。
“人と違う”ことを恐れず、“自分の違和感”を恐れて選択してきた。
question 4
これまでで印象に残っている大きな選択は?
水野しず/イラストレーター/コンセプトクリエイター
上京したこと。
小学校4年生のときに、「いつか必ず上京する」と決意しました。地元が産業崩壊していることに気がついたからです。地元って、外から見たら明らかにおかしいことが起きていても、そこで暮らす人々は慣れてしまっていて違和感を持たないようなことがありますよね。私は気がついてしまうので、なにより周囲の人とのギャップが辛かった。選択肢が徐々に失われていくだろうと感じました。より良い可能性を選択できるように、上京したんです。
“人と違う”ことを恐れず、“自分の違和感”を恐れて選択してきた。
question 5
今から変えたい、変えようとしていることは?
水野しず/イラストレーター/コンセプトクリエイター
書籍のあり方。
今の本や出版のシステムは、時代に合わなくなっている面があると思っています。皆がスマホを見ている中で、本って正直あまりリアリティがないですよね。「本」としての必然性がないものも多くなっている気がします。着物のように特権化しすぎて日常性が完全に失われる前に、もっともっと親切にしていきたい。だから前著『きんげんだもの』(幻冬社)は、スマホに向き合うくらいの感覚で見られて、しかし本である意味のあるものにしました。今作っている本は両極を補完するような形でこれぞ「本」という方向のリアリティーを持たせたいですね。
“人と違う”ことを恐れず、“自分の違和感”を恐れて選択してきた。
question 1
毎日していることは?
miu/モデル
愛犬・しげるとの散歩。
もともと趣味だった散歩が、愛犬・しげると暮らすようになって大切な日課になりました。仕事でスタジオに籠ることも多いので、散歩をして季節が移り変わるのを実感できるのが好きなんです。決まったルートを歩いて、公園でひと休みを兼ねて読書をするのが定番のコース。養老孟司さんと宮崎駿さんの共著『虫眼とアニ眼』は、2年前に出会ってから何度も読み返しています。
"愛犬との暮らしを選択して大きく変わった生活。"
question 2
自分らしさを認めてあげられた瞬間は?
miu/モデル
自分らしくお気に入りのTシャツ、着古したデニムを選んだとき。
出かける場所や会う人に合わせて着るものを変えるのもファッションの楽しみのひとつだけど、私はやっぱり「自分らしい」と思える服を選んだ日がしっくりきます。だからだいたい着ているのは、思い入れのあるTシャツに着古したデニム。何を身につけているかよりも、その場に合った仕草や振る舞いが出来ているかどうかを大切にしたいと思うんです。
"愛犬との暮らしを選択して大きく変わった生活。"
question 3
なんとなくやってきたけど、あえてやめてみたこと(選択)は?
miu/モデル
自分のことだけ考えて予定を立てること。
しげるを飼うまでは、朝も二度寝して出発するギリギリに起きるような生活でした。実家でも犬を飼っていたので、東京でもそうしたいと思い、しげるを迎えたのが2016年。それからは朝も散歩をするために余裕を持って起きるようになりました。自分のためだけじゃない時間を作ることが、結果自分に良い影響をもたらしてくれています。
"愛犬との暮らしを選択して大きく変わった生活。"
question 4
これまでで印象に残っている大きな選択は?
miu/モデル
愛犬・しげるを迎えたこと。
守るべきものができたことで、仕事へのモチベーションが変わりました。彼も私を守ろうとしてくれるようで、背が高い人が現れると吠えたりするのですが……、そんな姿も健気でいじらしい。母親が美容師なので、モデルの仕事をしていなかったら地元で美容師をしていたかな。誌面に出ることで親が喜んでくれるのは嬉しいですし、しげるのためにももっと頑張ろうと思えます。
"愛犬との暮らしを選択して大きく変わった生活。"
question 5
今から変えたい、変えようとしていることは?
miu/モデル
東京の便利すぎる暮らし。
東京は刺激的だし、自分にとっては仕事をする場所でもあるけれど、たまに「あまりに便利すぎるな」と思うことがあります。その便利さに頼りすぎてしまったり、刺激的な環境に慣れてしまうと自分がダメになってしまうような危機感が拭えないですね。自然も好きだし、将来は住む場所を変えていきたいです。
"愛犬との暮らしを選択して大きく変わった生活。"
question 1
毎日していることは?
みたらし加奈/臨床心理士
小さくても頑張れたことに目を向け、猫に触れて自分を労う。
“悩む時間”にも、内省を深められたりと良い側面があるのですが、私は元来ポジティブな性格なのだと思います。パートナーのMIKIには「加奈ちゃんは90%頑張れなかった日にも、残り10%の自分を褒めているよね」と言われました。1日の終わりには必ずその日頑張れたことを認め、猫と触れ合って自分を労っていますね。
"自分の心の声に耳を傾けて選択してきたこと。"
question 2
自分らしさを認めてあげられた瞬間は?
みたらし加奈/臨床心理士
パートナーとハワイに移住したとき。
2019年に彼女と一緒にハワイに語学留学をしました。当時、私は総合病院に入局して2年目を終えるところでした。「ひとつの場所で3年は頑張らないと」という自分が勝手に課したルールに縛られていたのですが、思い切って移住を決めたことで、自分の中の古い価値観から解放された気がします。言葉が不慣れな土地で彼女と暗中模索した経験によって、自信も得られました。
"自分の心の声に耳を傾けて選択してきたこと。"
question 3
なんとなくやってきたけど、あえてやめてみたこと(選択)は?
みたらし加奈/臨床心理士
SNSをダラダラ見ること。
「気が付いたらSNSを眺めて1時間経っていた」なんて経験はありませんか。休日にふとそんな自分に気が付いて、SNSを離れる時間を作りました。あと同じ時間でも行動によって体感が変わるのではと、パートナーと「3分間見つめ合うゲーム」を考えたんです。情報を目で追う1時間ってあっという間に感じるのに、パートナーと見つめ合う3分間はとても長く温かい時間が流れるんです。このゲームを取り入れることで、休日を長く感じられるような気がします。
"自分の心の声に耳を傾けて選択してきたこと。"
question 4
これまでで印象に残っている大きな選択は?
みたらし加奈/臨床心理士
一度決めた進路を変えて、臨床心理士になったこと。
MIKIとの出会いは人生においてとても大きな出来事ですが、“必然”であって、自分で意識して“選択した”というのとはまた違う感覚なんです。自分で“選択した”という思いが強いのは、就職も決まっていた大学4年生のときに進路を変えて、臨床心理士になったこと。少しでも悩みを抱えている方の力になれたと感じられたときはとても嬉しいですし、もっとメンタルケアの重要性を周知したい。この仕事に就けて良かったです。
"自分の心の声に耳を傾けて選択してきたこと。"
question 5
今から変えたい、変えようとしていることは?
みたらし加奈/臨床心理士
社会の選択肢をもっと増やしたい。
『わがしchannel』は、カップルの思い出作りとして始めました。でも「偏見があったけど、動画を見て“普通”なんだって思いました」や「私も同性のパートナーと自信を持って向き合っていきたいです」というコメントをもらって社会的意義に気が付きました。いろんな方に見ていただきたいからこそ、主語を大きくしたり、偏見を助長するような表現には慎重に向き合っています。これからもロビー活動は続けていきたいし、「社会は絶対に変わる」と信じているから、モチベーションが保たれています。
"自分の心の声に耳を傾けて選択してきたこと。"
STAY MYSELFInterview Questions for 塩崎茉奈実
塩崎茉奈実
rim of jins ルミネ大宮店店長
“「ふつう」って、なんだろう”
2015年に株式会社ジンズに就職して6年目。今は「rim of jins ルミネ大宮店」で店長をやっています。
入社したときに店長を務めていた女性が素敵な方で、話をよく聞いてくれて、スタッフを気にかけている気持ちが伝わってきたんです。そんな先輩を見習って「人を大切にしよう」という思いで仕事を続けてきて、自分が店長になることに。
今は、あのとき彼女が自分たちにしてくれたように後輩たちにも接したいと思っています。
「人の話をよく聞く」ということを意識してきて、今は「自分の気持ちを伝える」というのが課題でもあります。
STAY MYSELFInterview Questions for 塩崎茉奈実
人とのコミュニケーションが大切だなと感じたのは、学生時代の部活動も関係しています。
中学高校と吹奏楽部で、大学では舞踊をやっていました。
学年も性格も異なる人たちと息を合わせて群舞を成功させるためには、ただ踊りの練習をするだけではなく、日頃からコミュニケーションをとって「どういう踊りにしたいか」、「どうしたらうまくいくか」をよく話し合うことが大切だと実感しましたね。
仕事の仲間でも、仕事のことだけを話すのではなくプライベートのこともよく聞くようにして、信頼関係を築いていきたいです。
STAY MYSELFInterview Questions for 塩崎茉奈実
普通って、案外難しいですよね。
「普通の人はこうだから、あなたもこうしてね」と言われても、人それぞれ違うから同じようにできないのは当たり前です。
父親がサラリーマンなのですが、昔「お父さんみたいに、“普通”になりたくない」って言ってしまったことがあるんです。
大人になってみて、普通に働いて普通に生きていくのがどれだけ大変かわかりました。今では父親のようになりたいなと思っています。
STAY MYSELFInterview Questions for 玉置純子
玉置純子
ディレクター
“「ふつう」って、なんだろう”
もともと同じ会社で働いていた仲間とクリエイティブコンサルティングチーム「stillwater」を立ち上げ、企業のブランディングや商品開発、セミナーやワークショップ開催などを行なっています。
今のメンバーはそれぞれ違う個性を持った女性3人で、立場は完全に対等。私は発想力を生かしてプロジェクトの立ち上がりに携わることが多いです。私たちの役割はクライアントと対話を重ねながら、組織の中にいると気付けない魅力を客観的に言語化して伝えたり整えたりして、風通しを良くすることですね。
STAY MYSELFInterview Questions for 玉置純子
仕事では自分のビジョンを大切にしているのですが、こと恋愛においては相手のビジョンに自分を委ねてしまったり軸がブレてしまうこともしばしば。
でもどちらかが“私らしくない”というわけではなくて、そのどちらも“私らしい”と思っています。
感情的になってしまうのもやり過ぎてしまうのも、わかっていればきっと大丈夫。そんな両面を知っていて丸ごと認めてくれる「stillwater」の仲間たちの存在にはとても助けられていますし、パートナーともそんな関係を目指して対話を重ねていきたいです。
STAY MYSELFInterview Questions for 玉置純子
親の仕事の都合で、幼少期からインドネシア、イラン、フランス、アメリカ、そして日本と、様々な場所で生活した経験があります。
暮らす場所や宗教によってガラっと常識が変わるのを体感してきましたし、
はじめに就職した会社も風変わりな人ばかりだったので、私にとっては“ふつう”がひとつじゃないのは当たり前。
今の仕事でも、“ふつう”がクライアントとズレているからこそ気付けたり発想できることが強みなので、そのズレを大事にしていきたい。自由に発言し、行動できることが“ふつう”だと信じています。
STAY MYSELFInterview Questions for 藤井祥子
藤井祥子
モデル/イラストレーター
“「ふつう」って、なんだろう”
モデルの仕事をしながらイラストを描いています。
一般大学に入学したあと、美術大学に転学。卒業前に芸能事務所に所属しCMなどに出演させていただく機会を得ました。
漠然と、誰かに楽しんでもらったりポジティブな気持ちを与える表現をしたいという気持ちがありました。
芸能の仕事をしながらデザイン事務所での勤務などを経験し、「自分のしたい表現は何か」と深く考えるようになり、より自由度の高いフリーランスに。仕事と気持ちのズレが少なくなったように思います。
STAY MYSELFInterview Questions for 藤井祥子
イラストでは動物のモチーフを描くのが特に好きです。生きることにひたむきな感じがして、その生命力がすごくかっこいい。
学生時代や社会人になってからの素敵な人たちとの出会いで意識は変わってきたけれど、もともとの私はコミュニケーションがあまり得意ではなくて、気疲れしてしまう時があるんです。
だからこそ、動物みたいにそのままで美しくて、かっこいいものに憧れますね。
これからはモデルとしてはもちろん、イラストレーターとしても自分の個性をもっとたくさん表現していきたいです。
STAY MYSELFInterview Questions for 藤井祥子
自分の価値観を大切にできるところは、私の強みだと思っています。
美術予備校や美大には才能のある人がたくさんいて、転学したことや就職せずに芸能の仕事を選択したことで世間一般的な進み方とのズレを考えさせられたときもありました。
でも、“ふつう”って相対的なもので、人それぞれだし時間によって変化するから、押し付け押し付けるものでないし、逆に自分の普通とからしさに囚われすぎなくてもいい。
私は私の進み方で、ゆっくりでも着実に前に進んでいきたいです。
STAY MYSELFInterview Questions for 白井瑛里
白井瑛里
Stand Bánh Mì 店主
“「ふつう」って、なんだろう”
学芸大学で、フレンチベトナミーズとナチュラルワインの店「Stand Bánh Mì」を営んでいます。
会社に勤めていた時、ナチュラルワインにハマってフレンチのレストランに通っていたのですが、店のオーナーに「興味があるなら働いてみれば」と誘ってもらい思い切って転職。
働きながら、ナチュラルワインを学びました。ベトナムを旅行したことをきっかけに今の店のイメージが湧いて、帰国後にほぼ勢いで開業。
フットワークの軽さあってこその今だと思っています。
STAY MYSELFInterview Questions for 白井瑛里
勢いでオープンしたお店でしたが、なかなか厳しい状況が続きました。
だけど、やりたいことをそこで曲げずに続けていたら、徐々に口コミが広がりお客さんが来てくれるように。
「儲けることよりも、今はみんなに知ってもらいたい!」という気持ちで、ケータリングや出店の依頼は全て断らずに引き受けて、常連さんにもたくさん助けてもらいました。
現状に甘んじず、変わらない熱量を持って続けてきたから周りもついてきてくれた。
移転や事業の拡大を経て成長した「Stand Bánh Mì」だけど、その存在に私自身も救われていたんです。
STAY MYSELFInterview Questions for 白井瑛里
周りから「変わってるよね」と言われることも多く、
自分でも自覚はしていたのですが、昔は少し引け目に感じていました。
だけど、そもそも「ふつう」って人それぞれあるもので、囚われるものじゃない。そう気付けたのはお店を始めてから。
お客さんもみんなそれぞれの個性を持っていて、すごく面白いんです。
お客さん同士が仲良くしているのを見ると、居場所を作れた気がして自分までハッピーな気持ちになれます。
きっとこれからも、お店に立っている時の自分が一番自分らしく輝いているはず。
STAY MYSELFInterview Questions for KAORU
KAORU
フードディレクター
“「ふつう」って、なんだろう”
フードディレクターとして、広告や雑誌、CMなどで食を用いたスタイリングを手がけています。
もともと食いしん坊で料理好き。編集者の方から雑誌でフードスタイリングの仕事をやらないかと声がけいただき、初仕事は突然のことでした。当時を振り返ると何も知らなかったからこそ、怖いもの知らずで挑戦できたのだと思います。
スタイリングやレシピ開発、60名規模のケータリングなどにただがむしゃらに取り組んでいました。そのうち、CM制作の現場に携わり、沢山の方々と一つの方向に向かってひとつのものづくりを共にすることへの魅力に惹かれ、スタイリストの仕事に絞ることにしたんです。
STAY MYSELFInterview Questions for KAORU
スタイリストとして食の表現を追求したいと心に決めたその頃に、ニューヨークでVOGUEなどのフードスタイリングを手がけているビクトリア・グラノフさんの存在を知り、食材へのアプローチのしかたや日本と海外のクリエイションの違いに衝撃を受けました。
ある時彼女が私の作品「Food On A Photograph」をSNSで見つけてくれたことを機に、その後現地で彼女の現場に入らせてもらうようになりました。
自分がやってみたかった表現に思い切って「チャレンジしていいんだ」と自信を持てるようになったのは、彼女がきっかけです。
STAY MYSELFInterview Questions for KAORU
自分の表現を突き詰めてみようと、食材を用いた作品でZINEを作りました。
そのZINEを持って、NYに渡り飛び込みで書店営業をして数々の書店で取り扱いしていただけたことや現地での個展を開催した経験は大きな糧となっています。
“ふつう”だと思っていたことが壊される経験は刺激的です。
その経験を消化吸収して自分の軸の一部となれば、また新しくアップデートされた“ふつう”な自分になれると思います。食材やクリエイションを通してそんな感覚を伝えられたらと思っています。
STAY MYSELFInterview Questions for ナタリー・モリタ
ナタリー・モリタ
「HOTEL DRUGS」店主
“「ふつう」って、なんだろう”
2015年に神宮前二丁目にコーヒースタンドをオープンしました。店名は「HOTEL DRUGS」。
もともとコーヒーが好きで、気持ちを切り替えるスイッチにもなるし、コーヒーを通して人が繋がるコーヒースタンドという存在っていいなと思っていました。大手コーヒーショップで経験を積み、クラウドファウンディングなども使って資金を集めて、念願の自分の店を開業。
当時はクラウドファウンディングの認知度も低くて、「寄付を集めてるの?」ってディスられることもあったけれど、「自分の店を持ちたい」という気持ちが強かったし、絶対ちゃんとリターンできると信じていたのでめげなかったですね。
STAY MYSELFInterview Questions for ナタリー・モリタ
ダンサーを目指して上京したのですが、成功するには個性を消さなくてはいけないこともあり、だんだんそれが窮屈になってしまって仕事にするのは諦めました。
「HOTEL DRUGS」は“自分がルールブック”というスタイル。それで良いと思った人がついてきてくれている今の状態は、とても居心地が良いですね。私、好き嫌いがはっきりしてるんです。
自分の気持ちに嘘をつかないように生きてきて、これまではそれが最優先だった。でも子供ができて自分のことは二の次、三の次になりました。この変化には自分でも驚いています。
STAY MYSELFInterview Questions for ナタリー・モリタ
昔は自分が店にいないと不安だったし、ちょっとでも違うと思ったことがあったらそれを許せなくて、おばあちゃんになるまで一人で店に立っていようと思っていました。
でも自分が体調を崩したらそれで終わりだし、赤ちゃんが思い通りになるわけもなくて、それじゃ無理だとよくわかった。
今は自分の頭で考えて一緒に良いお店を作ってくれるスタッフもいるし、自分も“こうじゃなきゃだめ”と思っていたことも許せるようになってきたりして、好きなものに囲まれてとてもハッピーです。
STAY MYSELFInterview Questions for ナツ・サマー
ナツ・サマー
シティポップ・レゲエシンガー、DJ
“「ふつう」って、なんだろう”
学生時代からレゲエが好き。今は“シティポップ・レゲエシンガー”という肩書きで歌を歌っています。自分自身が死んでも世の中に残るものを作りたいという漠然とした思いから「いつかCDを出してみたい」という夢を持ち、その夢を叶えられたのは人の縁があってこそ。
大学卒業後、東京の企業への就職をきっかけに一度は上京したのですが、家業を手伝う必要ができて地元に戻ったんです。
時間ができて自分と向き合い、「いつどうなるかわからないなら、音楽に挑戦したい」という思いが強くなって、芸能事務所のオーディションを受けました。
STAY MYSELFInterview Questions for ナツ・サマー
東京で歌手を目指し始めて、上には上がいると気が付いて落ち込んだ時期もありました。でも完璧であることだけが正解じゃない。「聞いた人が元気になる」というのが私の歌のチャームポイントだと思っています。
レゲエが持っている細胞を喜ばせるようなリズム感や、私が歌っていて楽しい気持ちや心地よさ、そういうものをライブや音源を通して伝えたい。「元気になったよ」という声をもらえると、歌っていて良かったと思えます。
自分の曲はプロデューサーや周囲の人々と共に作っているけれど、DJは自分だけの世界観。両方異なる楽しさがあります。
STAY MYSELFInterview Questions for ナツ・サマー
継続することが一番大変で大切ですよね。
「CDを出したい」という夢が叶ったあとは、少し燃え尽き症候群のような状態になりました。でもありがたいことに良い縁が続いて今でもこうして活動していけているから、このまま突き進んでいきたいですね。
「歌手になりたいなんて無謀だ」とか「どうやって生活しているの」とか、“ふつうはこういうもの”と押し付けられたこともあったけれど、他の人にとっての普通を考えるのはあまり意味がないんじゃないかな。
やりたいことをやって生きている今が、私にとっての大切なふつうです。
STAY MYSELFInterview Questions for 佐々木成美
佐々木成美
編集・ライターアシスタント
“「ふつう」って、なんだろう”
アパレル会社で6年間働いた後、出産をきっかけに退職。急に“母親”の役割に集中しなくてはならないことに戸惑いを感じていた頃、子育て世代の新しい環境作りを目指して幅広い業務を行う「HAHA PROJECT」と出会いました。
勇気を出して声をかけ、プロジェクトに参加することに。さらに編集・ライターの仕事を紹介してもらい、アシスタントを始めました。
「HAHA PROJECT」もライターも、人と関わる仕事。自分の活動を応援してくれる家族や周囲の人々との良い出会いがあったから、今の自分に合った働き方ができているなと感じます。
STAY MYSELFInterview Questions for 佐々木成美
今までずっと、自分の考えていることを周囲に向けて表現するのはなんだか恥ずかしいと思っていました。だから、ライターという仕事に憧れはあったけど自分でできるかもしれないなんて思ってもみなかったんです。
でも子どもを産んで30歳を過ぎた頃、自分の内面を誰かに知ってもらいたいと思うように。昔から、人の心や人格形成についてすごく興味があって、疑問に思うと「なんで?」とよく聞くタイプでした。
インタビューを通してその人の考え方を覗けるのは本当に面白いし、ましてやそれを形にして人に伝える仕事ができているのはとても楽しいです。
STAY MYSELFInterview Questions for 佐々木成美
これまでの人生での大きな選択を振り返ってみると、受験も就職も、周りに流されずに自分のタイミングで模索していたし、周囲との違いに焦るということもあまりなかったように思います。
良くも悪くもマイペースなのが私の生き方だと思っているので、一般的な“ふつう”の概念があんまりないような気もします。天邪鬼じゃないけど、今まで普通と呼ばれるものにあらがい続けて生きてきた人生。
今までも、そしてきっとこれからも、自分のペースで“今この瞬間”をひたすら楽しんでいると思いますし、それが私にとっての“ふつう”。その感覚は大事にしていきたいです。
STAY MYSELFInterview Questions for 関根祥子
関根祥子
ネイリスト
“「ふつう」って、なんだろう”
元々は美容師だったのですが、体調を崩して休職している間にネイルチップを作ってみたのをきっかけにネイルの楽しさに気づき、転職することを決意。
小さい頃から工作が好きで、爪という小さなキャンバスでいろいろ表現できることがすごく楽しかったんです。それから5年ほどサロンで修行し、27歳の時に独立し「mojo」をオープンさせました。
根っからの自由人なので、自分のやりたいように働ける今の環境はとても自分に合っていると思います。
STAY MYSELFInterview Questions for 関根祥子
お客様に「mojoには、“mojoらしさ”がある」と言ってもらえることがあるのでその正体が何なのか考えてみたのですが、「100%にしない」という点にはこだわっています。
ネイルだけで完成するのではなく、ファッションやヘアメイクなど他の何かと組み合わさることで100%以上になるようにしたい。それをお客様と一緒に考えていくのがとても楽しくて、性別や自分の爪に自信のないことを理由にネイルを敬遠している人にこそ、ぜひその楽しさを伝えていきたい。
これからも“ふつう”に囚われないで、“mojoらしさ”を大事にしていきたいです。
STAY MYSELFInterview Questions for 関根祥子
アイデアが生まれない日もあれば「私って天才!」と思えるような日もあって、そう一喜一憂するところも含めて面白い仕事だと思っています。特に自分自身のネイルは、誰にも遠慮せずに完全に自分のためだけにできるのでワクワクしますね。
やっぱり指先を可愛くするだけでテンションが上がるもの。最近では、ファッションシュートの現場に参加することも増えました。
ネイルがスタイリングのメインになることはあまりないけれど、ネイルに力を入れることで被写体のモチベーションにも影響するはずだと、ネイルの力を信じています。
STAY MYSELFInterview Questions for 大場美和
大場美和
フリークライマー
“「ふつう」って、なんだろう”
9歳の時、日本で行われたクライミング大会の記事を見て、難易度の高い180度の傾斜の「ルーフ」を登る女性の姿に圧倒され、クライミングの世界に足を踏み入れたんです。
実家にクライミングウォールを設置してくれるなど家族の協力もあり、ずっとクライミングに打ち込んできました。
やっていくうちに、自然にできた岩を登るフリークライミングに魅了されるように。
他の人と競争するスポーツクライミングと違って、フリークライミングは岩と自分だけの世界。私はパワーよりもテクニックが強みなので、他の人を意識せずに岩だけと向き合う時間が何よりも楽しいです。
STAY MYSELFInterview Questions for 大場美和
上り切った後の達成感もひとしおなのですが、私はどうやって登るか試行錯誤している時が一番楽しいです。
今までたくさんの岩を登ってきたけど、その中にはもちろん自分の実力では登れないような難易度の高い岩もありました。だけど可能性がゼロではないなら、すぐに諦めずにその可能性を全て潰したい。頭を使うスポーツだからこそ、長年クライミングをやってきた今でも新しい発見があって、クライミングの奥深さにはハッとさせられます。
スポーツクライミングと比べると、まだまだフリークライミングは認知度が低い印象があるので、1人でも多くの人にクライミングの面白さを伝えていきたいです。
STAY MYSELFInterview Questions for 大場美和
自分の思うように動けなかったり、人間関係がうまくいかなかったり、嫌なことや苦しいと思うこともあったけれど、辞めたいとは一度も思いませんでした。
良いことばかりだからクライミングが好きなわけではない。それって、クライミング以外にも共通するんじゃないかなと思っています。
嫌なところや苦しいところも引っくるめて、それが「ふつう」。
クライミング自体も昔に比べるとどんどん進化していますが、私もそれに追いつけ追い越せの精神で、クライマーとしてもっともっと成長していきたいです。
STAY MYSELFInterview Questions for そで山かほ子
そで山かほ子
イラストレーター
“「ふつう」って、なんだろう”
ずっと続けられる仕事がしたくて、“手に職をつけたい”と職人に憧れていました。
「今からでも自分にできることってなんだろう」と考えて、絵を描くことが好きだったので、安西水丸塾を受講して、今はイラストレーターとして活動しています。
安西水丸先生から学んだのは、“生き方”でしょうか。
先生は全ての人に平等に優しく、作品の良いところを教えてくれる。
「生活の全てが作品に繋がるんだよ」ということを教わった気がしています。
私が描く絵は、自分が好きなアンティークや旅がインスピレーションになっています。
STAY MYSELFInterview Questions for そで山かほ子
自分が好きな“絵を描くこと”が仕事になって、それを介して色々な人と出会える、今の仕事を幸福に思っています。
もちろんやっていくなかでストレスもあるけれど、自分の個展用に好きな絵を思いっきり描くことで、日頃の鬱憤を晴らしている感じ。
絵で感じたストレスを絵で発散しているんですね。
様々な絵の具を使って、色を作っている時が一番好きな行程です。
作品を見た人も、色が印象的だと言ってくれるのでそれが私らしさなのかもしれません。
STAY MYSELFInterview Questions for そで山かほ子
描きたいのは、目にした人が笑顔になるような、そして自分の部屋に飾りたくなるような作品ですね。
私にとっては、“居心地が良いこと”がとても大切なんです。
絵を描いているときもそうありたいし、こうしてお気に入りの喫茶店「トロッコ」でお茶をしてほっと一息つく時間も欠かせません。
居心地が良い時間を持って自分の気持ちをリセットし、“ふつう”を取り戻すことで、人の笑顔を生み出すような作品を描き続けていきたいです。
STAY MYSELFInterview Questions for 兎丸愛美
兎丸愛美
ヌードモデル
“「ふつう」って、なんだろう”
ヌードモデルとして活動し始めたのは、19歳のとき。
それくらいの年頃って不安定だから漠然と希死念慮のようなものがあったのか、急に「ヌードの遺影を撮ろう」と思い立ったんです。
そうしてカメラマンに頼んで、ヌードを撮影することに。
そしたら森の中で深呼吸しているような開放感を感じることができて、不思議と気持ちが軽くなりました。
自分が嫌だなと思っている部分さえも思い切ってさらけだしてしまったことで何かが吹っ切れたのかもしれません。
遺影のつもりで撮影したヌードのおかげで、生きやすくなったんです。
STAY MYSELFInterview Questions for 兎丸愛美
映画の主演なども務めさせてもらいましたが、「女優」と呼ばれることには慣れなくて、「ヌードモデル」と呼ばれた方がしっくりきます。
脱ぐまではすごく人の目を気にして生きてきましたし、始めてからも抵抗がすぐになくなったわけではありません。
でも親に話して認めてもらってからは、「自分の大切な人がわかってくれていれば、他の人になんと言われても気にしなくていい」と思えるようになりました。
自分や周りの大切な人が傷つかないかどうかが、仕事を選ぶ基準です。
STAY MYSELFInterview Questions for 兎丸愛美
私のことをフォローしてくれている年下の子から「兎丸さんに憧れて、ヌードモデルをやってみたい」と言われることがあります。
そういうときには、「誰かに憧れて何かを初めても解決しないよ」と伝えるようにしているんです。
みんなそれぞれが特別で、“ふつう”のものさしは人によって全然違う。
私はヌードになることで楽になったけれど、生きるためにどんな手段が必要かは、自分で見つけないと意味がないと思うんです。
STAY MYSELFInterview Questions for 三澤世奈
三澤世奈
江戸切子職人
“「ふつう」って、なんだろう”
江戸切子の職人として、「SENA MISAWA」というブランドをやっています。
堀口切子の作品を見たことがきっかけにその美しさに惚れ込み、弟子入りを志願したのですが一度は断られてしまいました。
一度は別の仕事に就いたのですが、諦めきれず、3年後に再度アタックし、念願叶って職人の道へ。
切子は歴史ある文化ですが、あまりそこにプレッシャーは感じずに活動ができているのは、挑戦することや変わっていくことを一緒に面白がってくれる師匠のおかげです。
STAY MYSELFInterview Questions for 三澤世奈
「SENA MISAWA」で大切にしているのは、自分が“心地よい”と思うトーン。
普段の食卓に馴染むシンプルなものが欲しくて、マットな質感のデザインや、切子の常識からすると少し外れているような「たったそれだけ?」とぐるりと一本線を入れるだけのデザインの器も作っています。
ドイツのバウハウスを訪れたときにはその色彩感覚に影響を受け、原色を使ったシリーズを作りました。
自分の感覚に真面目でいることが、「SENA MISAWA」らしさに繋がっているのかなと思います。
STAY MYSELFInterview Questions for 三澤世奈
よくも悪くも、真面目なところが私らしさかもしれません。
あんまりうまくサボれないので、近しい人から見たら「あ、またキャパオーバーしてる」とバレてしまっていると思います(笑)。
でも江戸切子に出合ってからは、圧倒的に幸せですね。
どの作業工程も興味深く、自分の技術不足からくるストレスもあるけれど、それも含めて“好き”なのだと思うようになりました。
作業中にはメガネをかけていることもあります。このメガネは軽くて、作業がしやすいですね。
STAY MYSELFInterview Questions for 村上華子
村上華子
ヨガインストラクター/薬膳フードデザイナー
“「ふつう」って、なんだろう”
会社員として働いていた時代に、ルーティンワークや事務作業が苦手だと気づき自分のやりたいことをやろうとヨガの道に。
トレーニングの期間を経て、同期の仲間たちと“ハスヨガ”というヨガスタジオを立ち上げました。
ヨガは自分自身と向き合う世界。始めてみると、今までは友達や彼氏などの周り人々に頼って、自分の外側に幸せを求めていたということに気づきました。
本格的にヨガに取り組むようになってからはより本質的に自分と向き合うことができるようになり、外側に助けを求めなくても自分の中で解決できるようになったと思います。
STAY MYSELFInterview Questions for 村上華子
4年ほど前、ヨガのイベントで薬膳の講師をやっているという生徒さんに出会い、薬膳に興味を持つように。
自分の子供が1歳くらいで病にかかり入院したこともあって、食事療法には興味があったんです。
ヨガは取り組んだ本人しかケアできないけれど、薬膳ならば私が気をつけることで周りの人も一緒にケアできる。
今までは体に良いものを取り入れようと“足す”ことしか知らなかったのですが、詰まっているものを流すという“引く”分野も大事だということを知りました。
ヨガと薬膳ほど相性のいいものはないと思っています。
STAY MYSELFInterview Questions for 村上華子
私がヨガインストラクターとしてデビューした当時、 “ヨガインストラクターはこういうものだ“という、ステレオタイプなイメージに左右される風潮にすごく違和感を覚えました。
例えば、「ヨガのインストラクターなのに、お化粧しているんですね」と言われることがあったりして……。
20代の頃から今に至るまで、”楽しいことが好き“という本質は全く変わっていなくて、今の自分にあった楽しみ方をやっと見つけた感じ。
決まっているものに無理に合わせようとしないで、好きなものは好きと認めることが心も体も健康になると思っています。
STAY MYSELFInterview Questions for 楠田ひかり
楠田ひかり
一橋大学大学院生
“「ふつう」って、なんだろう”
学部生だった頃に大学の仲間たちと文芸誌『文鯨』を2 号発行し、今は大学院でイギリスの作家・ヴァージニア・ウルフの研究をしていますが、本に囲まれた環境で育ったというわけではなく、文学研究を始めたのも学部4年からでした。
ヴァージニア・ウルフの作品と出合って、私的な経験が、場所や時代を越えて他の誰かの経験にもなりうるという文学の力を知ったんです。
それからは自分でも文章を書き始めるようになりました。
STAY MYSELFInterview Questions for 楠田ひかり
文学を研究する道に進むまでは、ファッション研究をしようと思っていたこともありましたし、大学院の修士課程を出たら就職することも考えていました。
それを「遠回りしてしまった」と思っていたけれど、ある時、作家の川上未映子さんがトークショーで「“あのときあれを選んだ自分は、心底考えた”と思えれば、後悔のしようがない。
それが私は本当の意味でのキャリアだと思う」とおっしゃっていたのを聞いて、自分のこれまでの選択を肯定できるようになったんです。
STAY MYSELFInterview Questions for 楠田ひかり
母が仕事も家事もすべて負担していたことが、自分の育った家特有の問題ではなく社会の問題だとフェミニズムを学んで気がつきました。
それを母に話したのですがうまく伝わらなくて……。でも、それぞれが生きてきた時代の“ふつう”や経験は異なるので、わかりあえないことも当然。
「わかりあえない」というのは諦めではなく、自分と同様に、相手にもその人にとっての“ふつう”があると肯定することだと思います。
自分にとっての“ふつう”は、ある意味自分らしさ。それに自分で気づくことは難しいから、常に周りの声に耳を傾けて、ときには変化も大事にしたいです。
このメガネはとても軽くて、つけていることを忘れてしまいそうですね。
STAY MYSELFInterview Questions for 花盛友里
花盛友里
フォトグラファー
“「ふつう」って、なんだろう”
写真家として活動している中で、女性たちがコンプレックスを隠すように生きていることに気がつきました。
「そのままでも綺麗なのに隠すなんてもったいない!」という思いで作ったのが、普通の女の子の普通のからだを記録した「脱いでみた。」というヌード写真集。
撮影のときは “みんなのありのまま”を肯定することを意識しています。
多かれ少なかれ誰もがコンプレックスを持っているけれど、そこも素敵に見えるように撮影して「綺麗だよ」と伝えたり、チャームポイントを探しています。そうやって自信に繋がる糸口を見つけたいんです。
STAY MYSELFInterview Questions for 花盛友里
被写体のみんなを撮りながら肯定していくうちに、「自分のことも認めてあげなきゃ」と思うようになりました。
垂れたおっぱいも肉割れも、全部生きてきた証で美しい。
自分の写真を加工して表面だけを取り繕うことがとても簡単な今の時代、ありのままの体を肯定する“BODY POSITIVE”の考え方は、広まってきてはいるけど、まだまだマイノリティです。
もっとその考えが浸透してほしいし、みんなにも自分がポジティブになることで起きる変化を感じてほしいです。
STAY MYSELFInterview Questions for 花盛友里
「脱いでみた。」で会う女性はほとんどが初対面。
緊張させる隙も与えず会って3分後には撮影を始めちゃうんです。
そんな風に準備もなく始まる撮影は、整った環境でやる撮影に比べるともちろん苦労も多い。
だけど恥ずかしそうだった女性たちが、私の撮影で自信を取り戻して笑顔で帰っていく姿を見ると私の方が励まされます。
難しい撮影だけど、自分も自信を持てるようになったし得られるものの方が大きいんです。
このメガネも飾らない私でいられるようなものを、直感で選びました。
STAY MYSELFInterview Questions for 和田夏実
和田夏実
インタープリター
“「ふつう」って、なんだろう”
両親共にろう者で家庭の第一言語が手話だったので、幼い頃から日本語という音声言語と手話を同じように習得しながら育ちました。
今は東京大学の博士課程への進学を控えながら、“インタープリター”という肩書きで仕事をしています。
一般的には通訳者や翻訳者などを指す言葉ですが、私はツールキットやゲームを開発したりデザインすることで、コミュニケーションにまつわる様々な要素、例えばグーグル翻訳では溢れてしまうニュアンスのようなものを当人間で齟齬なくやりとりできるようにしたいと思っています。
STAY MYSELFInterview Questions for 和田夏実
手話って、すごくチャーミングな表現。
例えば、「食べる」ということひとつとっても、日本では箸を動かすような動作になりますが、アメリカではパンを食べるような動作で、文化によって表現が異なります。
手話を習得しながら無意識的に「自分の体で表現する」ことの可能性を感じていたように思いますし、学生時代にインタラクションデザインやメディアアートと出会い、身体の拡張性や “メディアは作れる”ということを知りワクワクしました。
その気持ちも、今のインタープリターとしての仕事のモチベーションに繋がっています。
STAY MYSELFInterview Questions for 和田夏実
幼い頃、「第一言語が手話」である家庭はマジョリティではないと認知してからは、「手話ができるのすごいでしょ」と得意気だったそうです。
初めて恋人ができたときには「もしもこの人と結婚したら、我が家の第一言語は日本語だけになるんだ」と思って新鮮でしたね。
両親がろう者だということは、例え社会的には“可哀想”だとされても、自分自身にとってはゼロの地点。
誰もがゼロから世界を編んでいくことができるというのは、“救い”でもあります。
“自分らしさ”を最大化した状態を“ふつう”と呼びたいと思います。
STAY MYSELFInterview Questions for 甲斐みのり
甲斐みのり
文筆家
“「ふつう」って、なんだろう”
本に囲まれて育ち、子供の頃から夢は「本にまつわる仕事」。
本を開けば想像の世界に没入できて、好きなものに触れられることを魅力的に感じていました。
雑誌のライターから始め、自分が好きな物事を突き詰めた文章を書きたいと思い、今では「旅」や「贈り物」、「お菓子」など様々なテーマで書籍を出版しています。
自分自身が好きな対象物に対しての熱量がすごく高いことを知っているからこそ、読者に届ける文章では、重くなりすぎず、くどくなりすぎず、できるだけ軽やかなかたちで魅力を伝えたいと思っています。
STAY MYSELFInterview Questions for 甲斐みのり
文筆を生業にしていますが、未だに「文章を書くのは苦手だな」と思うことがあるんです。
でもだからこそ、その下手な部分を“想い”でカバーしています。
お菓子が好きだと「味にこだわりがある」と思われるのですが、私は見た目にときめけば、味までも好きになってしまう。
極端な話をすれば、味が口に合わなかったとしてもそのお菓子を嫌いにはならないし、それも好きのうち。何か好きな物があったら、愛で尽くす。
それが“自分らしさ”を作るのだと思います。
STAY MYSELFInterview Questions for 甲斐みのり
“こけし”について書いた文章を読んだ方から「これを“かわいい”って言っていいんだって自信が持てました」と感想をいただいたことがありました。
私は自分の“好き”に対して時間を使うことを素敵だと思うから、それを伝えたくて本を書いています。
人と比べることもせず、ネガティブな要素ばかり見るのではなく、自分の機嫌を自分でとるために、好きなものを身の回りにおいて暮らす。
“好き”と感じる対象が人それぞれ違うことは“ふつう”です。
自分にとっての“好き”や“ふつう”を愛でていきたいです。
STAY MYSELFInterview Questions for 秋貞美際
秋貞美際
フラワーデザイナー・花屋migiwaオーナー
“「ふつう」って、なんだろう”
IT企業で秘書として働いている時、“自分らしく働くって?”とわからなくなり、焦ってたんです。
さまざまな業界への転職を考えた末、秘書の業務の中で目を向けた「花屋」の世界に飛び込むことに。日本での準備期間を経て、パリのフローリストに弟子入り。
帰国後すぐに独立しましたが、資金はほとんどなく、このまま続けられるかもわからない状態で。
そんな時にブーケをオーダーしてくれたのが元上司だったんです。
違う業界に行っても応援してくれる人がいると知り、とても心強かったし、この仕事は絶対に続けていこうという大きな励みになりました。
STAY MYSELFInterview Questions for 秋貞美際
たくさんの色を使いすぎずトーンを合わせること、自然の景色を切り取ったようなデザインを意識すること。
この2つは自分らしい表現をするために大切にしています。
あとは、仕事だけでなく、プライベートもおろそかにしない。
花は日常を豊かにしてくれるものだから、生活に余白のない人が花を使って表現しても説得力がないと思うんです。
気晴らしに散歩に出たり、道端に咲いている植物を観察したり。
忙しいときこそ、身近な自然に触れて息抜きしています。
STAY MYSELFInterview Questions for 秋貞美際
“ふつう”ってポジティブにもネガティブにも取れる言葉ですよね。
仕事に対して“ふつう”と言われると停滞しているように感じますが、生活を営む上で“ふつう”を考えると、とても尊いことだと感じます。
落ち込んだり、不安に押しつぶされそうになっても一日の最後には“なんとかなる”ってフラットな気持ちで終えられるような。
それが私にとっての理想の“ふつう”です。
暮らしに寄り添う花を提案しているので、今日選んだメガネも同じような感覚で、悪目立ちせず、どんなスタイルにもなじむデザインに惹かれて選びました。
STAY MYSELFInterview Questions for 土屋きみ
土屋きみ
フードディレクター
“「ふつう」って、なんだろう”
新型コロナウイルスの影響で食関連のイベントやケータリングがなくなってしまって、最近はフードエンターテイメントグループ「NEW YOLK」や、引退後の養鶏の行き先を考える「鶏革命団」として活動したり、飲食関係のプロデュース業に積極的に携わっています。
食べることも好きだけど、同じくらいかそれ以上、“人”が好き。だから作り手の熱意を多くの人に知ってもらいたいと思うし、これからも自分が好きな食べ物と人を繋げていきたいです。
STAY MYSELFInterview Questions for 土屋きみ
もともと食べることは好きでしたが、夢はエンターテイナーでした。
周囲が就活に励むタイミングで、ツテもないまま単身NYへ。
食専門のPR会社でインターンを始め、そこで出会った恩人に「NYでやりたいことを書き出して」と言われてリストを作ってみました。
見たいものや行きたいところと比べて、圧倒的に長い「食べたいもの」のリストを見たその人に「あなたが何が好きかは一目瞭然じゃない!食って一番のエンターテイメントよ」と言われたことが心に響き、 “食”を仕事にしようと決意しました。
STAY MYSELFInterview Questions for 土屋きみ
直感的に「楽しそう」と感じた方に進んだ結果が今に繋がっているのですが、その中には“ふつう”とは逆の決断も多かった。
でも、私はそれが強みだと思っているんです。
例えば海外に住んでいたから帰国子女の枠で進学できたり、就活真っ只中の時期に渡米したことで食の仕事と出会ったり、この体型だから人に覚えてもらえたり……。
“ふつう”の枠から外れることを恐れずに直感を信じたおかげで良かったことがたくさんある人生のようです。
だから、このメガネも直感で選びました。
STAY MYSELFInterview Questions for 山瀬公子
山瀬公子
デザイナー
“「ふつう」って、なんだろう”
幼少期にファッション雑誌で見た長沢節さんのファッションイラストに憧れて、「セツ・モードセミナー」に入学しました。
アメリカのファッションに惚れ込み、卒業後に単身渡米。当時は情報も少ないし、「女の子が一人でアメリカなんて行って大丈夫!?」と周りの男の子たちにも心配されたけれど、気にも留めなかったですね(笑)。
アメリカでは、日本人のパートナーと出会い、「古着屋をやろう」と決めて、アニメーターの仕事をしながらお金を貯めました。
「自分が着て楽しい古着」を部屋がパンパンになるまで買い付けて、帰国後に古着屋「Par Avion」をオープンしました。
STAY MYSELFInterview Questions for 山瀬公子
古着屋「Par Avion」は、ファッション好きに愛される店になりました。
自分自身でリメイクした洋服が雑誌『装苑』の目に留まり、スタイルブックを出版。
そうして、自分のブランド「les Briqu'a braque」や、そのプレタポルテライン「MATRIOCHKA」を持つようになったんです。
私の根底にあるテーマは、“ボーダーレス”であること。国や年代で、ファッションを区切るのはナンセンスだと思っています。
かっこいいことをやっている人は、顔が違うでしょう?
その人が考えていることはスタイルに現れるし、ファッションには内面に影響を及ぼすパワーがあるとも信じています。
STAY MYSELFInterview Questions for 山瀬公子
青山で、アトリエショップ「Casa yama」をオープンしました。
他の店ではなかなか見かけない色使いや、オリジナルプリントの洋服たちと出会えますよ。
私たちの時代には、ひとつの流行にみんなが飛びつくことが“ふつう”だったけれど、今は細分化されたことで個性的なファッションを楽しむ人も増えていて、それはとても素敵なことだと思います。
アイウエアは、せっかくつけるならばおもしろいものが好き。普段は、フレームにボリュームがあるものを付けているけれど、今日選んだものは少しシンプル。
色や柄にインパクトがあるものとも合わせやすそうですね。
STAY MYSELFInterview Questions for 水野綾子
水野綾子
編集者
“「ふつう」って、なんだろう”
東京の出版社で編集者として働いていたのですが、父が体調を崩したことをきっかけに、実家である熱海のお寺を継ぐことを決意。
熱海に移住し、東京と行き来する2拠点生活をスタートさせました。地域におけるお寺の役割も、今の時代に合うかたちにアップデートできるのではないかと可能性を感じたんです。
人から「(決断が)大胆だね」と言われることもあるけれど、自分としては、できることからグラデーションで次のステップへ移行しているだけ。
でも「他人から見た自分」を窮屈に感じることはなくて、むしろ新鮮に感じます。
STAY MYSELFInterview Questions for 水野綾子
お寺は地域コミュニティの中心的役割であると感じたので、街づくりにも積極的に関わるようにしました。
そこから熱海の企業と首都圏の人材を“複業”で繋げる「CIRCULATION LIFE」というウェブサイトを立ち上げ、その活動を通して新しい生き方の可能性を日々発見しています。
基盤はあくまでもお寺ですが、動くことでどんどん新しい世界が見えるようになりました。
大きくジャンプするのは勇気がいるけれど、小さく動き続けていると変化自体に慣れていく。そうやって、新しい自分の“ふつう”ができていくことが面白いと思っています。
STAY MYSELFInterview Questions for 水野綾子
東京の生活を知っていて、現在進行で仕事も続けているからこそ気が付ける熱海の魅力もありますし、逆も然りです。
熱海で暮らしていると、無条件に「熱海っていいところだよ」と言いたくなりますが、なるべくフラットな視点を失わないようにしたい。
それはひとつの環境にいては気づけない感覚です。
お寺を継ぐためにまだまだ勉強しないといけないこともたくさんあるのですが、それもまた楽しみです。
アイウェアは好きで、シンプルなファッションのときにはプラスしたくなりますね。
べっ甲のフレームがコーディネートのポイントになってくれそうなので、このメガネを選びました。
STAY MYSELFInterview Questions for 松永玲子
松永玲子
カメラマン
“「ふつう」って、なんだろう”
結婚するまではシステムエンジニアとして働いていました。
その当時は、とにかく“安定”が欲しかったんですよね。
でも出産を経験し、子供と一緒に過ごすうちに「大切な子供と離れる時間を作ってまで、やりたい仕事ってなんだろう」と考え直すようになりました。
子供にも自分が好きなことをしている姿を見せたいと思い、昔から好きだった写真を仕事にしようと決意したんです。
今は会社に所属して幼稚園などに出向き、子供の行事の写真を撮ったり、個人で依頼された仕事を受けて写真を撮っています。
STAY MYSELFInterview Questions for 松永玲子
環境活動家のグレタ・トゥーンベリさんの「あなた方は、自分の子どもたちを愛していると言いながら、その目の前で子どもたちの未来を奪っています」という言葉に感銘を受けました。
自分の今の行動が「可能性の塊」である子供の未来を左右する危機感を持って、ビーチクリーンに参加したりプラスティックフリーな生活を意識したり、プラントベースの食生活に切り替えました。
「周りからどう思われるか」が気になることもありますが、多くの人に現状を知ってほしいし、今の社会システムを変えないといけないと思う気持ちが勝るので、オフラインでもオンラインでも声をあげています。
STAY MYSELFInterview Questions for 松永玲子
仕事のことも環境のことも、自分が持っている違和感にうすうす気がついてはいたけれど、変えられないと決めつけてそのままにしてきたように思います。
でも子供というひとつの命を授かり、違和感から逃げずにちゃんと向き合おうと決めました。
これまでは「こうしておけば変な目で見られない」という「ふつう」の枠を自分で作っていたのかもしれません。
今は、自分の心に忠実でいたい。私にとっての「ふつう」を大切にしたいと思っています。
メガネは、フレームが軽くてナチュラルに着けられるところが気に入りました。
STAY MYSELFInterview Questions for 大芦実穂
大芦実穂
ライター
“「ふつう」って、なんだろう”
地元から上京して憧れのライター業に就いたばかりの頃は、
「新しいわたしになりたい」と意気込んでいました。
テンションを上げて社交的に振舞ったりして、周囲に合わせて少し背伸びをしたのかもしれません。
東京での暮らしに少し疲れてきた頃、縁があってタイに移住してみたら、向こうで出会った人たちがみんな大らかで、
私も「そんなに頑張らなくても良かったかも」と思うようになったんです。肩の力が抜けましたね。
STAY MYSELFInterview Questions for 大芦実穂
タイで生きやすさは感じたけれど、時間が経つにつれ「私、何がしたかったんだっけ」という脱力感もありました。
ちょうどその頃に帰国を決め、東京でライターの仕事に復帰。
魅力的な人や事柄について世の中に発信できることが嬉しくて、改めて仕事が好きだなと感じています。
遠距離恋愛になった恋人は、アーティストで“マイワールド”を持っている人。
たまに彼と話すことで強張りがほぐれて、「じぶんらしさ」を取り戻せている気がします。
STAY MYSELFInterview Questions for 大芦実穂
振り返ってみると、突然タイへの移住を決意したり帰国を決めたり、自分の気持ちには素直に生きてきました。
それでも20代のときは周囲からの目線を気にしてしまうこともあったけれど、
今は自分は自分でしかないし、それで良いと思っています。
昔からファッションはユニークなものが好きで、鮮やかな色の服を着ることが多いです。
洋服もパキッとした色味のものが多いです。
シルバーフレームのメガネは、今着ているブルーのニットとも合うので選びました。
STAY MYSELFInterview Questions for ナタリー・カンタクシーノ
ナタリー・カンタクシーノ
モデル・フォトグラファー
“「ふつう」って、なんだろう”
日本に来たのは7年前。大阪と東京でオフィスワークをしていたけれど、「自分が好きなことにチャレンジしよう」と思って、
2年前にフリーランスになりモデルとフォトグラファーの仕事をしています。
私は、自分に対しては自分が一番厳しい。
作品に満足いくことがないから、人に見せるのもあまり好きじゃなかったんです。
でも仕事にして、一度作品を世に出してもそこから分析することで成長できると知りました。
STAY MYSELFInterview Questions for ナタリー・カンタクシーノ
自分の完璧主義な部分も、決して悪いことばかりじゃないと思っているんです。
作品のクオリティを上げるために努力できるし、
微妙な電波をキャッチするから、他人の機微にも気が付ける。
少し前は仕事の量と満足度は比例していると思っていたけれど、
今は、自分が好きなことをやれる幸せを実感しています。
不安は完全には消え去らないけれど、余計なプレッシャーはなく、あとは自分と闘っていくだけですね。
STAY MYSELFInterview Questions for ナタリー・カンタクシーノ
自分が何をしている時が幸せかは、自分が一番わかっていると思います。
今は好きなお店で食事をして様々な人とコミュニケーションをとったり、
東京のおいしいモーニングを探しに行くのが好き。
小さい頃は、一人の世界に入っていくのが好きな子供だったそうです。
このメガネは、当時見ていた古い映画に出てくる女優がかけていそうなノスタルジックなムードを感じるところが気に入りました。
STAY MYSELFInterview Questions for 伊藤紺
伊藤紺
歌人、ライター
“「ふつう」って、なんだろう”
短歌を作り始めたのは、大学生の時。
大学で新しいコミュニティーの人々と出会い、
コミュニケーションのなかで考えをパッと言語化できない自分にもどかしさを感じていました。
それが蓄積されてモヤモヤしていたときに、短歌に出会い、自分でも書き始めてみたら瞬く間にのめり込みました。
限られた文字数のなかで悩みながら作り上げていく過程で、通常の話し言葉では漏れてしまう気分や感情を、言葉に浸透させていくことができると気付いたんです。
STAY MYSELFInterview Questions for 伊藤紺
短歌を始めた当初は、友人にそのことを言っていなかったんです。気恥ずかしくて。
でも書き溜めていくうちに「読んでほしい」という気持ちが膨らんでいって、見せるようになりました。
誰かの「じぶんらしさ」って、他人はそこまで気にしていないと思うし、自分自身が把握していると思っていても全体のほんの一部だと思います。
認知して言語化するとそれに縛られてしまうけれど、結局自分は自分でしかないし、それはとても微妙なニュアンスです。
「これがじぶんらしさ」と理解できるなんて、思わない方がいいような気がします。
STAY MYSELFInterview Questions for 伊藤紺
日常生活で起きたことへの捉え方も変わりました。
例えばつらいことがあっても、短歌にしたらその奥にある気持ちで誰かと共鳴しあえるかもしれない。
短歌は他の文章ともまた異なり、「歌」と名が付いている通り、音の運びや、リズム、人間の声がもつ力のようなものがあるところが好きですね。
映画を見るときにはメガネをかけています。
フレームが華奢だけれど存在感があるところが気にいって、これを選びました。
STAY MYSELFInterview Questions for 水村里奈
水村里奈
コンテンポラリーダンスアーティスト
“「ふつう」って、なんだろう”
幼少期からクラシックバレエを習っていて、高校入学時にコンテンポラリーダンスと出会いました。
コンテンポラリーダンスは、自分で正解を探り、そして見つけた正解をさらにどんどん更新していくもの。
それまでは型を大切にするバレエをやっていたので、はじめはすごく難しかったけれど、
自分を解放していく感覚にあっという間に夢中になりました。
自分の動き全てが表現になるので、日常で何を見て何を感じるかに意識的になりますね。
STAY MYSELFInterview Questions for 水村里奈
コンテンポラリーダンスでは、表現にタブーがないんです。
何をやってもいい。
「それがあなたのダンスなのね」と違いを認める文化があるので、私自身も他人に対して寛容になれた気がします。
一方、他人から「水村さんっぽいね」と言われる表現と、自分が今このときに表現したいこととの間にある時差にも気が付きました。
他人が認知しているのは、すでに過去の私で、「じぶんらしさ」はどんどん変わっていくものなんですよね。
STAY MYSELFInterview Questions for 水村里奈
フリーのダンサーとして活動しながら、YouTubeやInstagramで発信し始めました。
はじめはダンサー仲間に見られることに抵抗があったのですが、それよりも「知ってもらいたい」という気持ちが勝りました。
私自身が救われたから、より多くの人にコンテンポラリーダンスを知ってもらいたい。
クスッと笑える動画やファッションの面でもフックを作りたいと思っています。
このメガネは軽いので、動いているときにかけても気にならないですね。
STAY MYSELFInterview Questions for 石坂奈月
石坂奈月
アーユルヴェーダ セラピスト
“「ふつう」って、なんだろう”
今はアーユルヴェーダの勉強をしていますが、元は美容師でした。
働き始めたときには「周りのみんなに負けたくない!はやく一人前になりたい!」という思いでついつい頑張りすぎて、体を壊して入院してしまったんです。
それまで当たり前だと思っていた“健康”の素晴らしさを知り、それから他人と自分を比べたり、焦ることがなくなりました。
好きなように動けて、ごはんをおいしいと感じられて、それだけで十分幸せなんですよ。
STAY MYSELFInterview Questions for 石坂奈月
アーユルヴェーダとの出会いは、美容師を辞めてヘアメイクとして活動しているとき。
休暇中のスリランカ旅行で体験した“シロダーラ”に感銘を受けたんです。
すっかりのめり込み、帰国後に見習いとして雇ってくれるサロンを探しました。
休日にもワークショップに通い、今も日々勉強中。
ヘアメイクの仕事も楽しいけれど、もっと没入できることを見つけてしまったんですね。
大人になってから好きなことを勉強できる幸せを噛み締めています。
STAY MYSELFInterview Questions for 石坂奈月
施術の訓練はもちろん大切ですが、今は新しい知識との出会いが何より楽しい。
アーユルヴェーダには長い歴史があり、概念的なことから実践的なことまで、学ぶべき事柄が山ほどあるんです。
根を詰めすぎてしまうタイプなので、公園でゆっくりと本を読む時間を作ってリフレッシュするようにしています。
このメガネをして読書をしていると、視線を落としたときにチラリと色が見えるのがおしゃれですよね。
STAY MYSELFInterview Questions for Polly Fern
ポーリー・ファーン
陶芸家・イラストレーター
“「ふつう」って、なんだろう”
私はイギリス東部のノリッチで生まれ、今もサフォークで暮らしています。
幼い頃に住んでいたのは、祖父母が営んでいた農場の一角。
森に冒険に出かけたり、祖母のシルクのスカーフや宝石を身につけて農場を駆け回ったり、夢のような時間を過ごしていました。
学校を卒業したらロンドンに行く道もあったけれど、そうはしませんでした。都会にいた方が成功への近道かもしれない。
でも、その分きっと色々なプレッシャーがあるでしょう。
私にとってはそれが創造力を制限することになると思うし、それに何よりも田舎暮らしが大好きなんですよ。
STAY MYSELFInterview Questions for Polly Fern
私がありのままでいられるのは、何かに集中している時。
SNSを介して色々な情報も入ってくるし、普通に暮らしているだけでもプレッシャーや辛さを感じると思うけれど、他の誰かが作った物や他人の成功に心を乱されないようにすることが重要です。
自分を不安な気持ちにする人や、自分自身を劣っていると思わせるような物事は全部ブロックして、フォローを外しましょう。
そして人生の中で自分を満足させてくれるものや、小さくても大きくてもいいから何かを達成することにフォーカスするんです。
全てを忘れて没頭する時間はとてもクリエイティブで、それが私の「じぶんらしさ」を作っています。
STAY MYSELFInterview Questions for Polly Fern
私は小さい頃からクリエイティブで、素敵なクリスマスカードを作って周囲の人を驚かせていたりしたようです。
祖母のコレクションである、鳥や牛の陶器に囲まれて過ごしたことも影響しているんでしょうね。
いつも仕事の依頼を受けると、まずは何も考えずにイメージが湧き上がるまま手を動かします。
今回のコラボレーションもそう。そうして誕生した「シヴィル」というキャラクターは、アンティークが好きで犬と一緒に暮らしていて私に少し似ています。
このコラボレーションと出会った人には、カラフルで楽しい気持ちになってもらいたいですね。