2018/09/27

JINS Design Project第三弾はミケーレ・デ・ルッキを起用

株式会社ジンズ(東京本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:田中仁、以下JINS)は、“メガネの定義を問い直し、メガネの本質からデザインする”をコンセプトに「JINS Design Project(ジンズ デザインプロジェクト)」に取り組んでいます。
これまで2017年10月にJasper Morrison(ジャスパー・モリソン)、2018年6月にKonstantin Grcic(コンスタンティン・グルチッチ)と協業したメガネを発売し、大きな反響を頂いています。そして第3弾として、建築家Michele De Lucchi(ミケーレ・デ・ルッキ)と協業したメガネを2018年11月22日(木)より、全国のJINS店舗およびJINSオンラインショップ(https://www.jins.com)で発売します。

イタリアを代表する建築家が生み出す“パーソナリティを創造する”メガネ

今回協業するのは、イタリア・ミラノを拠点として世界的に活躍する建築家、ミケーレ・デ・ルッキ。“ポストモダニズム”を代表するデザイン集団「メンフィス※1」のメンバーとして活躍し、イタリア国内外で多くの建築や家具デザイン、美術館のプランニングなどを手掛けてきました。2018年からはイタリアの建築・デザイン誌「ドムス※2」の編集長も務めるなど活躍の場は多岐に渡ります。
彼は、今回のプロジェクトにあたり、顔の表情、メガネの表現力や歴史などの多角的なリサーチ、人間のパーソナリティとメガネの関係への深い洞察を経て、“We are all designers of ourselves”「私たち一人ひとりが皆、自分自身をデザインしていくデザイナーである」というコンセプトから4型16種のメガネを生み出しました。

(※1) 1981 年にデザイナーや建築家によって結成された前衛的なデザイナー集団 。当時、デザインの主流であったヨーロッパのモダニズムの潮流から派生したシンプルな家具デザインとは対照的に、型破りな素材や有機的な形態、装飾的なモチーフ、刺激的な色彩を多用し、80 年代のイタリアを中心に世界中の建築・インテリア業界へ多大な影響を与えた。また、現在もデザイン・ファッション業界においてデザインコンセプトとしてよく引用されるなど、今なお、大きな影響を与え続けている。
(※2) 1928 年に建築家ジオ・ポンティによって創刊されたイタリアの建築・デザイン誌。建築、デザインにおいて世界的に著名な雑誌として知られ、同分野に大きな影響を与えている。ミケーレ・デ・ルッキ は、2018 年に新装されたドムスの編集長として1 月より就任した。

メガネは、自分が願う未来との接点である

双子として育ったミケーレ・デ・ルッキは、兄弟の見分けがつくようにひげを生やした経験から、「パーソナリティとは、自らが創造していかなくてはならないのであり、私たち一人ひとりが皆、自分自身をデザインしていくデザイナーなのだ」という考えをもつようになりました。
メガネも同様に、自分自身をデザインし、他の人にどう見られたいかを演出する最も重要なディテールだと彼は考えます。「We are all designers of ourselves」というコンセプトには、メガネは自分がどうなりたいのかを考えイメージしていく、“願う未来との接点”なのだというメッセージが込められています。

独自のプロセスを経て生まれた4タイプのメガネ

デザインに取り組むにあたって、彼はメガネの歴史のリサーチを通して、ウエリントン、ボストンといったメガネがどのようにデザインされ、変化してきたかをリサーチしました。そこから見出したデザイン要素を分析し、再構成し、マトリックス状に縦横で組み合わせる表を作成し64種もの可能性を追求しました。
また、彼が建築設計を進める際と同様に、自ら木を削り出してつくる試作品での検討も繰り返ました。自らの手を使って考察を重ねることは、彼ならではのプロセスです。

デフォルメを活かしたフロントの造形

このような過程を経て、最終的にデザインしたのはラウンド、多角形、ボストン、キャットアイというタイポロジーから生み出された4型です。それぞれシルエットをややデフォルメして歪みを加えたり素材の厚みを変化させ、現代性を踏まえたメガネを目指しました。
フォルムだけでなくディテールにまでこだわり、アセテート素材の持つ加工性を活かしながら、質感や色を追求。ウッド調や、メガネ生地の積層、クリア、マット、グラデーションなど様々な表現を取り入れ、新しい感性をもつメガネを実現しています。
4型にはそれぞれミケーレ・デ・ルッキ本人と、スタジオで共に働くスタッフの名前が付けられています。